虫垂が腸内細菌のバランスを保つ働きがあるという

“盲腸”と共存しほぼ半世紀
たまに疼くことがあるとついに来たかとビクビクする

そんなことを周りの友人に話すと
病院に行けと言われ延々と虫垂炎の経験談を聞かされる
そんなことを聞いたらよけいに気になってしまい
疼きが軽い痛みになったりすることも

結局月日が経って何事もなかったかのように
疼きや痛みは消えている

虫垂については
精神的なものが影響するとも聞くし
体に必要ないものだから取ったほうがいいとか
年をとってからの手術は負担が大きいとも聞くし

今となってはこのまま炎症を起こさず生涯を終えたいと思っているので
なるべく考えないようにしている

そんな中つい最近「虫垂はむやみに取らないほうが良い」という報道を目にした
マウスの実験で虫垂が腸に免疫細胞を供給し
腸内細菌のバランスを保っているという
大阪大学などのチームが英科学誌に発表したという

虫垂を切除したマウスと切除しないマウスを比較したら
切除したマウスの大腸内で
腸内細菌のバランス維持を担う抗体をつくる免疫細胞が
半分になってバランスも崩れていたという

切除しないマウスの虫垂で出来た免疫細胞が
大腸と小腸に移動していたことで
虫垂が腸内細菌のバランスを保つのに
役立っているというのだ

今実際に自分の腸で
虫垂によって腸内細菌のバランスが保たれているのか
よくわからないが
不必要なものと言われていたものが
そうではないことで少しは安心感も生まれた

しかしこう書いている今
意識し出してしまうとまた疼くかも知れないので
やっぱり考えないことにしよう